ホストで売れるようになってくると、当然のように収入は増える。
今では、年間数千万円や、億超えのホストもたくさんいる時代だが、ひとつの節目として、「100万円」というラインを少なからず意識するホストが多いのではないだろうか。
前期と後期でそれぞれ給料支払があったり、お店から源泉を引かれる方法、個人事業主として自分で確定申告する方法と、全国津々浦々、報酬の体系はそれぞれ違うだろうが、ここでは「月間100万円の手取り」というところを目安にしてみる。
すでに達成している人も、これから頑張るという人も、「100万円の価値」をイメージしてみてほしい。
「当然」
「とても嬉しい」
「まだまだ少ない」
それぞれ思うところは違うだろうが、世間では大金だ。
月給100万円にあなたは何を思うだろうか。
私の新人時代
若くして夜の世界に入った私だったが、しばらくの間はほぼ無報酬で働いた。
最初はバーでの勤務で、お店の売上もあったはずだが、お金はもらえなかった。
そのうち、私の売上があがってくると、さすがにいくらかもらえるようになった。
それでも十数万円。私があげている売上とは見合わないものだっただろう。
給料のことも深く考えていなかったし、夜の世界の仕組みもよくわからなかったので、そんなものだろうくらいに考えていた。
もらったお金は、職場のお金をもらえていない仲間達との食事代でほとんど消えていた気がする。
ホストクラブに移籍
その後、ご縁があって、ホストクラブに移籍することになった。
ホストクラブでは、バーでの経験もあったし、お客さんも少しはついていたので、すぐに売上をたてられるようになった。
100万円を達成できたのは、ホストクラブへの移籍後、2~3ヶ月目だったろうか。
私がはじめて100万円の報酬を手にしたときの感情は「特に何も感じない」だった。
当時のことはあまり覚えていないが、職場の仲間と飲食でもして使ったのだと思う。
その後、収入はぐんぐん上がった。
売上があがって、入ってくるお金が増えることによって、後輩の面倒を見れる余力が増えて、ついてくきてくれる後輩の人数も増えた。
食べさせてあげれる物のグレードがあがった。
ただそれの繰り返し。
でも、繰り返しているうちに、私の売上も増えて、お店の売上も増えた。
当時の仲間や後輩との絆は、今でも続いている。
私が経営する会社で働いてくれたり、横のつながりでお付き合いもしれくれたりと、あの頃の仲間とのつながりはいつまでも大切にしたい。