【元No.1ホストが語る】部屋に侵入するのは愛があるから

ホストとは、女性に愛する喜びを知ってもらう職業である。
愛する喜びとは、ホストを愛してしまった人にしかわからないであろう無償の愛。
見返りを求める愛は、本当の愛ではないし、見返りを求める愛は虚しいと思う。

無償の愛は、相手からの見返りを求めない。
仮にホストに辛い目に合わされたとしても、女性は恨むのではなくさらに愛を深める。
右の頬を叩かれたら左の頬も喜んでも差し出すような、キリストと同じ域の愛を女性に知ってもらうことがホストの努め。

だから女性から深すぎる愛を与えられたときに、それを受け止めるだけの受け皿がホストにもなくてはならない。
女性の愛は底なしで、その深さが想定できなくて怖気づいてしまう男もいると思う。

でも俺はそんなことは絶対にしない。
俺に付いて来てくれる女性の愛なら、どんな形でも受け止める準備が出来ていた。

それを証明する一つのエピソードを話したい。

ある日の明け方の出来事

あれは俺が22,23歳頃のことである。
俺は365日、24時間を女性のために使っていた。

一人で眠ることはほぼないし、食事も一人ですることはほぼない。
電話は24時間、いつでも出るようにしていた。
普段なら毎晩誰かしらの女性と眠るのだが、その日は珍しくひとりホストクラブの寮で寝ていた。

ホストクラブに用意された女子大近くの寮
明け方、なにかの気配を感じて、まだ薄暗い部屋の中でゆっくり目を開ける。
仰向けで寝ていた俺の左右に、なにかいる。

多分、人間、、、だと思う。

しかも一人じゃない。

あの時代、ホストクラブの寮に鍵などはなく、寮は誰でも出入りできる環境。
それに恨みを買いやすい職業であるホストにとって常に安全な環境なんてない。
いつでもそれなりの覚悟はできていたし、特段怖い気持ちはなかった。

目を開くと、俺の枕元に座っていたのは、3人の女性。

正座をしていた。
ホストクラブの客である女性たちだ。

ホストクラブの寮に侵入?

正座していたうちの2人は、この女子大の寮の場所も知っており、普段から身の回りの世話をしてくれていたA子とB子。
こちらは、まあ寮にいることも納得できる。
もうひとりは、寮の場所を知らないはずのC子。
ホストはプライバシーなんてないようなものだから、きっと後輩ホストたちに場所を聞いたんだろう。

俺は24時間、女性からの電話に出るようにしている。
しかし、その日はたまたま疲れて寝てしまい、女性たちからの連絡を受けることができなかった。
それを心配した女性たちが、女子大の寮まで様子を見に来てくれたらしい。

最初に来たのはA子。正座して枕元に座る。
次に来たのはB子。A子の姿を確認し、無言で反対側の枕元に正座して座る。
最後はC子。A子、B子の姿を確認し、正座で座る。
起こしたらかわいそうだから、

3人とも俺の寝顔を見ておとなしく待っていてくれたらしい。

3人とも顔見知りであるはずだが、俺は女性客同士での交流や会話をしないよう普段から客に説いていた。
どの客に対しても同じパフォーマンスを発揮することはできないから、女性間で情報共有して不快な気持ちにさせたくなかった。
それを彼女たちは守ってくれており、正座して俺の目覚めを待っている間、3人の間に会話はまったく無いためすぐに目が覚めなかったようだ。

女性たちへの気持ち

普通の男なら、寮に侵入して枕元で寝顔見られるなんて、気味悪いとか怖いとか思ったりするかもしれない。
でも俺はそんな気持ちには全くならない。
なぜなら、いつでも底なしの女性の愛を受け入れる準備ができているから。
この出来事で俺が彼女らに抱いた気持ちは単純に、

【なんてかわいいやつたちなんだ・・!!】

彼女たちのことがさらに愛くるしくなった。
俺が電話に出ないことを心配して寮まで来てくれた。

C子に至っては寮の場所を後輩に聞いてまで俺の様子を見に来てくれた。
かわいい以外の気持ちを抱かない。

女性客同士3人集まっても、会話はないけど争いとか修羅場になることもない。
それは彼女たちの間に妙な連帯感が生まれているからだと思う。

俺の売上額やモチベーションのパイは決まっているから、それを満たすための負担を女性客同士で分け合い支え合っている感覚だろう。
客のうち一人でも秩序を乱したり、潰れてダメになったりすれば彼女らひとりあたりの負担が増える。
そんなことにならないように、客同士が暗黙の了解で連携を取ってくれていたように思う。

彼女たちは見返りを求めていない

俺は24時間電話に出る人間だから、電話に出ないことを女性たちが緊急事態と思うのはおかしくない。
それを心配して寮まで深夜に来てくれた。
俺の寝顔を見ながら起きるまで待って、安否を確認したら静かに帰っていった。

彼女たちに見返りを求める気持ちなんて無いし、
そこには愛しかないと思う。

その愛を、真のホストなら絶対バカになんてしない。
女性は相手がホストだろうと真剣に愛してほしいし、
ホストは女性の愛を全部受け止めてほしい。

彼女たちを「ホストにハマっている」の一言で片付けてはいけない。

部屋に侵入されたくらいでガタガタ言ってはいけない。
ましてや、おもしろ半分で掲示板やSNSに書くんじゃない。

ホストなら侵入にも愛でこたえろ。