【夜職のためのメントレ】#3 嫌われる勇気

こんにちは。えのまるです。
本日も、ストレスフルな夜のお仕事の方、ホストを愛する姫たちのメンタルを癒す方法をご紹介します。

アドラー心理学「嫌われる勇気」とは

皆さんは、「嫌われる勇気」という本を読んだことはありますか?女優の香里奈さん主演でドラマも放送されました。

この「嫌われる勇気」という書籍には、「自己啓発の源流アドラーの教え」というサブタイトルがあります。
「アドラー」ことアルフレッド・アドラーは、オーストリア出身の心理学者・精神科医で、「嫌われる勇気」の内容となっている「アドラー心理学」を構築した人物です。

アドラー心理学の目的は「どうすれば幸福に生きることができるか」です。

書籍「嫌われる勇気」は、この心理学者のアドラー本人が書いたものではなく、アドラー心理学の第一人者と言われている日本人の岸見一郎さんという方が一般の人間にもアドラー心理学になじみやすいよう書かれた書籍です。

この本を読むことで、「心が軽くなった!」「考え方が変わった!」という方が多くいます。
哲学や心理学というと少しややこしく聞こえますが、自分の考え方、捉え方を少し変えてみるだけで普段の生きにくさが軽減される人は多くいます。

夜のお仕事は、「お客さんや先輩・後輩に認められないと価値がない」「競争して勝ち抜かないと価値がない」そんな風に考えて心が重くなってしまうときがあるかもしれません。
同じようにホストを愛する女性たちも、「担当に愛されないと自分に価値がない」「被りの人と自分を比べてしまう」などの悩みに日々心を痛めているかもしれません。

そんな時にこの「嫌われる勇気」のアドラー心理学を思い出すだけで少し心が楽になるかもしれません。

本日は、「嫌われる勇気」で紹介されているアドラー心理学の目的である「どうすれば幸福に生きることができるか」について簡単にご紹介したいと思います。

「嫌われる勇気」の教え

トラウマは存在しない

「トラウマ」という言葉をよく耳にします。
様々な意味や症状がありますが、大枠では「過去に起こった出来事や経験がもととなり、現在も時々フラッシュバックして苦しむ」という現象です。

アドラー心理学では、この「トラウマ」を否定します。
過去自分に起こった出来事は、現在に影響を及ぼすものではないという考えです。
実際に、人は現在起こっている出来事を過去の「トラウマ」が原因であると説明することが多くあります。

それは、過去の「トラウマ」のせいで現在の目的に対して行動ができない、と考えるほうが精神的に楽だからです。

例えば、「今自分が引きこもっているのは、過去いじめにあったトラウマのせいだ」とすることで、実際には現在の「目的」である「引きこもりをやめて外にでない」という選択をしている、というのがアドラーの考え方です。

(※これはあくまでもアドラー心理学の考え方であり、実際にトラウマが存在しないという意味ではありません。)

アドラーは「過去を振り返らない心理学」とも呼ばれており、過去の出来事と今の状況に関連性はないと指摘しています。

人間が変わらないのは今の方が心地いいから、変わることに抵抗や不安があるから、変わらないことを自ら選択しているから。
そのためにちょうどよさそうな「トラウマ」を引っ張り出してきて原因にしている、ということです。

しかし、それは逆を返せば「人間は自分の意志さえあれば変われる」という前向きな考え方のひとつでもあります。

すべての悩みは対人関係

アドラー心理学では、「人の悩みはすべて対人関係の悩みである」とされています。

「お金がない」→人に貧乏だと思われたくない、または成功していると思われたい
「ダイエットがうまくいかない」→痩せて綺麗になった姿を見せたい相手がいる

一見、他人は関係なさそうなことであっても、それらは最終的には他人に結び付くことが多かったりします。

私たちの言動や感情には、すべて「相手」がいて「目的」があり、常に周囲の人間を意識して行動しているといえます。

周囲の人間を意識することで苦しむことが多くあります。
それを解決するにはどうしたらいいのでしょうか。

「課題の分離」という考え方

アドラー心理学では、自分に対する他人の評価や信頼は「他者の課題」であり、「自分の課題」ではないと考えることが大切であるとしています。
要するに、他人が自分のことをどう思うかは自分の力ではどうしようもないので、そこに気を取られていてはいけないという考えです。

これを「課題の分離」と呼び、他人からの評価ばかりに気を取られて他人の人生を歩き、自分の課題を忘れててはいけない、とされています。

承認欲求を捨てる

他人から褒められたい、認められたいという気持ちは誰しも持っているのではないでしょうか。
この考えを持っている限りは幸せになれないとアドラーはいいます。

他者と競争することもアドラーは否定します。他者と自分を比較し、優位に立ったり、劣等感を感じる必要はないということです。

「他人を褒めてもいけないし、他人から褒められてもいけない」

これは、どちらかがどちらかを褒めるという行為は、どちらかが優位にたつことになるからです。

他人と自分は常に横のつながりを意識することが、承認欲求や競争意識から解放され幸せになるための方法とされています。

まとめ

今回は、「嫌われる勇気」をもとに「幸福に生きるため」のアドラー心理学を簡単にご紹介しました。

実際に本を読むことで、もっとアドラー心理学の理解をさらに深めることができるはずです。
忙しい方は、youtubeなどで10分程度で内容が分かりやすくまとめられた動画などもあるので気になった方はぜひ見てみてくださいね!